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【美肌効果抜群】いちごのルーツや栄養素について調査してみた
春が近づくにつれていちごが店頭に並び始めましたね。
旬を迎えこれから食べる機会が多くなってくると思います。
いちごにはビタミンCが多く含まれており、美肌効果が期待できます。
今回はいちごのルーツや栄養素、代表的な品種を紹介します。
最後までぜひ読んでみて下さい。
いちごのルーツ
いちごが日本にやってきたのは江戸時代末期の1830年代といわれています。
オランダ船によって持ち込まれたので、当時はオランダイチゴと呼ばれていたそうです。
明治時代には、農業が近代化されるにつれ、欧米からさまざまな種苗が導入されるようになりました。
1900年ごろには外国品種を使った営利栽培が行われます。
いちごがそのまま美味しく食べられるようになったのは実は、平成以降でした。
それまでのいちごはとても酸味が強く、練乳や砂糖とミルクで食べていました。
1970年〜1980年頃にクリスマスケーキの需要が高まったと同時に甘いいちごが作られるようになってきます。
形も整えられ、安定供給が実現できるようになり今のように愛されるようになったのです。
いちごは野菜? 果物?
園芸学では、「木の実は果物」「草の実は野菜」と分類します。
草本性であるいちごは「野菜」であり、農林水産省の作物の統計調査でも「野菜」です。
ただ実際は、果物と同じように食べられているため、「果実的野菜」とも呼ばれています。
また、いちごの表面にあるツブツブは種ではありません。
なんと、ひとつひとつが果実です!
一粒のいちごは、200個から300個の果実が集まった「集合果」といわれ、私たちが果実だと思って食べている甘い部分は、実際は茎の先端が膨らんだ偽果(ぎか)になります。
野菜と果物の両方が合わさった食べ物ということですね!
いちごに含まれている栄養素
いちご100gに含まれる栄養素は以下をご覧ください。
エネルギー 31kcal
たんぱく質 0.9g
脂質 0.1g
炭水化物 8.5g
ビタミンC 62mg
カリウム 170mg
カルシウム 17mg
葉酸 90μg
食物繊維 1.4g
※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
ビタミンC
ビタミンCは、皮膚や細胞のコラーゲンの合成に不可欠です。
肌や粘膜の潤いを保ち、メラニンの沈着を予防する効果があります。
強い抗酸化作用があるため、免疫力を高める働きもありますよ!
いちごに含まれているビタミンCの含有量はなんとみかんの2倍です!
中くらいの粒ならたった7〜8粒で大人の1日に必要なビタミンCが摂れるんです。
葉酸
葉酸は胎児の成長には欠かせません。
細胞の分裂やDNAの合成に深い関わりがあり、胎児の発育に重要な働きがあります。
体内でビタミンB12と共に赤血球を造るのを助け、貧血の予防に役立ちますよ。
カリウム
体内の余分なナトリウムの排出を促すため、むくみの予防や改善につながります。
いちごの栄養素を最大限に摂取する調理法
ヘタを取る前に水洗いをする
ビタミンCの性質である「水に溶けやすく熱に弱い」を利用します。
ヘタを取ってから水洗いすると、ビタミンCが流れ出てしまうのでヘタを取る前に水洗いをしましょう。
加熱せずに生で食べる
先述した性質から、加熱してしまうとビタミンCの殆どが失われてしまいます。
新鮮なうちに、生で食べるのがおすすめです。
脂肪分と一緒に食べる
ビタミンCは脂肪分と一緒に摂ると吸収率が高まります。
相性のいい牛乳やヨーグルトは、栄養面でも理想の組み合わせです!
いちごを食べ過ぎると体調を崩す
いちごは美味しいし、ついつい食べすぎちゃいますよね。
しかし、いちごに含まれるカリウム・キシリトールのとりすぎが原因で体調を崩してしまうかも。
カリウムの過剰摂取は、脱水症状を招くおそれがあります。
キシリトールは便がゆるくなってしまうリスクがあります。
下記の症状がでる場合は水分補給をし、安静にしてください。症状が悪化する場合は早めに病院に行きましょう。
・吐き気
・嘔吐
・腹痛
・下痢
・不整脈
・四肢のしびれ
美味しいいちごの見分け方
いちごは収穫してから追熟はしません。
そのため、時間が経ってもそれ以上甘くなりませんので、必ず新鮮なものを選びましょう。
ヘタがピンと反り返っている
収穫したてのいちごは、ヘタが深い緑色で張りがありピンと反り返っているのです。
ヘタがしなびているものは、鮮度が落ちている可能性があります。
ヘタの付け根部分まで鮮やかな赤色
ヘタの付け根部分まで鮮やかな赤色のものは、しっかりと熟してから収穫されているため、甘味が強いです。
表面にハリがありつぶつぶがしっかりとしているものは、鮮度がいい証拠ですよ。
パックの底にあるいちごが傷んでいない
実は、パックの上段は形がよく、下段は不揃いなものが入っていることが多いです。
古くなると底にあるいちごが潰れて傷んでくることがあります。
購入する際は必ず底の部分をチェックしてください。
代表的な品種
現在いちごには100以上の品種があります。今回は代表的なものを紹介します。
とちおとめ
栃木産で東日本で一番流通している品種です。甘味が強く、日持ちします。
あまおう
福岡産で西日本で一番流通している品種です。「甘い・丸い・大きい・美味い」の頭文字から名付けられています。
大粒で糖度が高く、程よい酸味が特徴です。
紅ほっぺ
静岡産で鮮やかな紅色で中まで赤く、甘味とコクがありジューシーな味わい。
駿河湾沿いの斜面を利用した「石垣栽培」という、独特の栽培方法が特徴です。
初恋の香り
なんと日本で最初に誕生した白いちごです!
主に贈答用に用いられる高級品種になります。
まとめ
今回は、いちごのルーツや栄養素について紹介しました。
いちごがそのまま食べられるようになったのはここ最近だということ、ツブツブが果実ということには驚きましたね!
いちごには多くのビタミンCや葉酸が含まれているため、美肌を目指している人には欠かせない果物になっています。
美味しく、適切な量を食べて美肌を目指しましょう。
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