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新生活が近づくにあたって物件を借りたい、1人暮らしを始めたいという方もいると思います。
はじめてだと聞きなれない言葉がたくさんあるでしょう。
今回は賃貸とは何か、仕組みについてお話します。
そもそも賃貸とは?
不動産業界での「賃貸」は「賃貸不動産」のことです。
マンションやアパート、一戸建てなど賃貸の物件すべてにあてはまります。
「賃貸」という言葉の意味として「賃料」というお金を払ってモノを貸すことを指します。
不動産はモノが物件になります。
時々、「賃貸」と「賃借」を混同して使用している方がいます。
違いを明確にしておきましょう。
「賃貸」は貸している側が使う言葉、「賃借」は借りている側(入居者)が使います。
不動産の契約等で大家さんや代理の不動産業者と対面した時には、この違いを明確にすることで何の話をしているかが分かりますよ。
不動産には「3者」の関係がある?
不動産には「大家さん」「管理会社」「仲介会社」の3つの関係があります。
大家さん
主に物件の所有者のことを指します。
共用部分の清掃やメンテナンスなどの管理、室内設備の修理、退去時のルームクリーニングなど建物を維持するための管理や入居者の管理、リフォームなどが役割です。
また、管理会社に業務を委託する場合は管理委託料と広告料を支払います。
管理会社
大家から委託された物件を管理しています。
例えば、水漏れなど設備上でトラブルが起こった時に修理を手配する、トラブルに対処するなども仕事です。
管理会社は大家さんに敷金・礼金・家賃を、仲介会社に広告料を支払います。
仲介会社に対しては募集物件の依頼もしています。
仲介会社
入居者と大家の間に入って入居者の募集・案内・契約を結びます。
主に入居希望者への「物件紹介」がメインの仕事となり、契約の手続きや広告掲載なども行います。
賃貸会社への鍵の手配や物件が空いているかの確認もしなければいけません。
入居希望者との賃貸借契約は仲介会社がメインで行っています。
入居者は仲介会社に仲介手数料を、賃貸会社に敷金・礼金・家賃を支払います。
もし入居後に何かあった場合は管理会社もしくは大家さんに連絡しましょう。
「賃貸物件を申込たい!」とは?
契約したい物件が見つかった=「住める」というわけではありません。
まず、申込=「入居の意思表示を示すもの」です。
入居希望者は大家さんに対して入居の意思表示をしたことになります。
大家さん側は、審査さえ通れば入居するものとして申込書を発行し受け取ります。
これは、「仮押さえ」と呼ぶこともあります。
一見「キープしておく」という意味に聞こえがちですが、殆ど「申込」をしていると思っていいでしょう。
一方で必ずしも「入居が確約されるものではありません。」
申込後に行われる審査を通過し、無事に契約をかわすまでは安心しない方がいいでしょう。
つまり、申込と契約は異なるのです。
なので申し込み後も、契約前であればキャンセルはできます。
違約金も発生しませんが、安易なキャンセルはマナー違反です。
なるべくキャンセルは辞めましょう。
申込が入った時点で、広告を取り下げる不動産屋さんも多いです。
そのため安易にキャンセルをすると、大家さんの印象が悪くなるだけでなく、仲介の不動産業者にも迷惑がかかってしまいます。
他の物件が借りにくくなる可能性もあるので注意しましょう。
申込の際に必要なもの
必要なものは以下をご覧ください。
・必要事項を記載した申込書
主に「申込者の氏名、住所、連絡先、生年月日、勤務先情報、勤続年数、年収 ・緊急連絡先」を記入します。
・本人確認書類と(免許証や保険証の写し)、
・収入証明書(課税証明書や源泉徴収票など)
(・発行から3ヶ月以内の住民票や印鑑証明書)
もし、連帯保証人を立てる場合は、連帯保証人についてもの情報(連帯保証人の氏名、住所、連絡先、生年月日、申込者との続柄、勤務先情報、勤続年数、年収)を申込書に記載します。
また不動産屋さんによっては、申込金が必要なこともあります。
この申込金は一時的な「預り金」であり、キャンセル時には返還されます。
その際には、必ず「預り証」を発行してもらいましょう。
まとめ
今回は賃貸物件の常識についてお話しました。
この記事を読んで少しでも理解してくれれば幸いです。
必要なもの、譲れない条件など予め準備して物件探しを行いましょう。