【日本の文化】回転寿司のルーツやブレイクのきっかけを調査してみた

雑学

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【日本の文化】回転寿司のルーツやブレイクのきっかけを調査してみた

最近なにかと話題になっている回転寿司ですがどのようにして生まれたんでしょうか?

今回は回転寿司のルーツ、ブレイクするきっかけ、なぜ安いかなどを紹介します。

ぜひ最後まで読んでみてください。

回転寿司のルーツ

回転寿司を提案したのは株式会社元禄産業の創設者である白石義明さんです!

当時はお寿司屋さんではなく、立ち食い蕎麦の経営者でした。

白石さんがアサヒビールの工場見学に訪れた際に、ビールが運ばれるベルトコンベアを見て「これでお寿司を運んだら面白い!」とひらめいたことがきっかけです。

1958年に元禄寿司1号店がオープンします。

回転寿司のきっかけとなった「コンベヤ式の食事台」は、1962年に商標登録されました。

1968年にはフランチャイズの1号店が宮城県仙台市大町駅にオープンしました。

よく耳にする「元気寿司」は元禄寿司のフランチャイズ店が始まりです。

1973年には「自動給茶装置」が開発されました。

翌年の1974年には自動給茶装置付寿司コンベア機が製造販売されたのです。

1978年に「コンベヤ式の食事台」の商標登録の権利は切れてしまいます。

これがきっかけとなり、多くの企業が回転寿司業界に参入します。

店舗が激増し、一皿100円寿司店の競争が激化する現在に至るということです。

また、最近はタッチパネルでの注文が増えていますよね。

2001年にくら寿司が「タッチでポン」を導入したのがきっかけとなりタッチパネルで注文ができるようになりました。

2005年には、かっぱ寿司でも導入され、今では非対面型の店舗だけではなく目の前に職人がいる対面型の店舗でも導入されています。

回転寿司がブレイクしたのは万博があったから!?

1970年になんと回転寿司が大阪万国博覧会に出展されたのです。

大阪万博は「近未来」がテーマとなっており、「電気自動車」「無人モノレール」「動く歩道」などオートマチック化されたものが注目されていました。

その万博の西口に回転寿司店がオープンしたのです。

「近未来の寿司システム」として万博のテーマに見事にマッチ。

大きな話題を呼び全国から問い合わせが殺到するなど注目が集まりました。

今まで客の入りが悪く店の存続も危ぶまれていましたが、万博以降は行列ができるほどのお客さんが来たのです。

まさに「万博効果」ですね。

元禄寿司は大阪万博の4年後の1974年に、ニューヨークに1号店を出展し海外からも注目されました。

万博に出店したことが回転寿司のイメージを高め、ブレイクするきっかけとなったのです。

「まわらない回転寿司」もある?

人件費削減のため、作ってあった寿司をレーンに流していました。

しかし今は特急レーンなどで席まで注文品をすばやく提供できるようになったため、「フルオーダーシステム」の店舗も増えてきています。

2014年から本格的に回らないフルオーダー型の店舗が出店しはじめました。

なぜ回転寿司は安く提供できるのか

回転寿司で利益を多く出すためにはとにかく多くの人にきてもらうことがポイントになります。

1人の支出はとても安いため、客単価はとても低いです。

座席数×回転数の多さで利益を出しているためメニューも工夫されています。

高いネタばかりを安売りすると原価が高騰するため、原価の安いネタとのバランスを考えなければいけません。

子供の好きなツナマヨ、コーン、たまご、デザートなどの原価の低いメニューも食べてもらうためにセットにするなどのファミリー層をターゲットにしています。

回転数を多くするため多貫盛りのメニューも見られるようになりました。

昔はお皿には同じネタが二貫ずつ(もしくは一貫)乗っているのが普通でした。

しかし、今は一貫ずつ3つのネタがのった「三貫盛り」がありますよね?

種類も多くなり10種類以上ある店舗も珍しくありません。

回転数を多くするための工夫が至る所でされていますね。

SNS炎上によるダメージ

最近、回転寿司で立て続けに炎上事件が起きていますよね。

他の客の寿司をつまみ食いしたり、醤油や湯呑を舐めるといった行為がSNSに上がっています。

「もう回転寿司へいけない」などの声も聞こえてきており、嫌な気分になりますね。

これは回転寿司企業で働く従業員にも悪影響です。

来店客の支払いによって雇用が作られているため、客足が遠のいてしまえば給与、雇用にも影響してきます。

株主が損をする可能性もあり、私たちが想像しているよりも広い範囲でダメージを受けるかもしれません。

回転寿司は「回っている他の寿司には手を付けない」という当たり前があるからビジネスが成立しています。

しかし、このような問題が続いてしまうとビジネスモデルを見直さなければいけません。

これは企業の経営コストも高くなる、利用客側の利便性が損なわれることに繋がります。

つまり、客がルールを守ることが日本の回転寿司を守ることに繋がるのです。

改めてルールをしっかり守りましょう。

まとめ

今回は回転寿司のルーツや安さの秘密について紹介しました。

ビール工場の見学がきっかけで回転寿司が生まれたのには驚きました。

また、万博に出店するなど世界でも注目されたからこそ今があるということですね。

昨今の回転寿司に来る客によるSNSでの悪質行為、炎上は業界に大きなダメージを残してしまいました。

もしかしたら「フルオーダーシステム」になってしまうかもしれません。

日本が築いてきた文化を守るためにも最低限のマナーを守って楽しみましょう。

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